肩の縫い方で着心地アップ men

04.06.2016 Trackback:0Comment:2
メンズコートの製作過程を載せています。
今回はシリーズ第⑦回目です。
その①はこちら→ その②はこちら→ その③はこちら→ その④はこちら→ その⑤はこちら→ その⑥はこちら→

今回は肩についてクローズアップします。
(現在仕立てているのは毛素材のコートなので、ブラウスなどの薄手のお洋服等は、必ずしもこの方法でやっている訳ではありません。)

肩を縫うにあたって、ポイントは肩甲骨のでっぱりです。
人間の体には凹凸がありますよね。その凹凸に沿う様形作らなければ、余計なシワが出来たり、着心地が悪くなってしまったりします。
ですので、肩線そばの大きなでっぱりである肩甲骨に、配慮が必要となるのです。


こちらは、後ろ身頃の製図です。
肩からV字に書いてある線は、ダーツとして縫うという指示になっています。
このダーツが、肩甲骨に合わせた丸みを作るのです。


ダーツにした場合は、この様に肩の下に縦に縫い線ができます。
ですが今回縫い線を残したくないので、ダーツにしません。

では、どのようにすればダーツにせず、肩下に丸みを持たせることができるか。
デザインによってはダーツの代わりにギャザーを寄せたり、タックを畳んだりする手法にしてありますが、これらの方法も取りません。


これは、前後の肩を並べたところです。下の長い方が後ろ身頃の肩です。  
この長さの差を、先ほどの画像ではダーツとして閉じてあります。
くどいですが、今回はダーツにしないので、この差があるまま、次の工程へ進みます。


まず、肩線の右端と左端をまち針で留めます。
後ろのが長いので、たわみができます。


続いて真ん中にまち針を刺します。
この時たわみが左右均等に配分されるようにします。


この要領で、たわみをまんべんなく散らしながらまち針を刺していきます。


次に、縫い代に霧を吹きます。


そして縫い代にアイロンを掛けます。たわみを潰すよう、強くプレスします。(まち針は耐熱性のものを使っています。)


たわみを折り込まないようにしながらミシンで縫って、アイロンで縫い代を割ります。


表に返して、当て布をしながらプレスボールの上でアイロンを掛けて、完了です。

縫う前は肩線の長さに差がありましたが、ダーツもシワもなく綺麗に差を消化できました。

洋裁用語でこの操作を”いせこむ”といいます。水分と熱を加えながら、布の繊維と繊維の隙間をギュッと縮ませることによって形を変えているのです。
紙でも鉄でもない、布という素材だからこそ可能な操作。いせこみ。布の種類によっていせこむ分量を加減したりします。

これで、肩甲骨に窮屈さは無く、動かしやすい上に、服には縫い線もシワもないという仕上がりになりました。
見た目も機能性もバッチリです(^_-)-☆

インスタグラムもやっています→">

ブログランキングに参加しています。クリックしていただけるとありがたいです。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

テーマ:ハンドメイド - ジャンル:趣味・実用

コメント

勉強になります!
いせこみがうまくできなくて、不器用な自分を思い知らされていました。
「霧吹いてアイロン」だったのですね。なるほど・・・
めんどくさがりな私は、いつも一手間を省いてしまうのです。
反省ですね。
  1. 2016/04/09(土) 17:50:59 |
  2. URL |
  3. あいちゃん #-
  4. [ 編集 ]
Re: 勉強になります!
実はぐし縫いを省いていまして、、私も面倒臭がりです😅
この位の距離ならいけちゃいますもんね。綺麗な仕上がりと、スピィーディーな方法を両立させるのが課題です😊
  1. 2016/04/10(日) 01:29:39 |
  2. URL |
  3. Shiho #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://jmaker.blog65.fc2.com/tb.php/305-5c0b7408
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)